研修開催報告

令和6年7月12日(金) 
終末期を支えるACPの基礎と実践1
講師 日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院 緩和ケア認定看護師 石橋友子先生

 

 2024年7月12日(金)に第2回東部地区支部研修を開催しました。今回は「終末期を支えるACPの基礎と実践1」をテーマに日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院の緩和ケア認定看護師である石橋友子先生をお招きし、ZOOM研修を開催しました。

 東部地区支部研修史上最多の78名が参加され、超高齢化社会を迎え、地域包括支援システムが推進されている現状において「ACP」に対する関心の高さを改めて感じました。アンケートでは「多職種による臨床倫理4分割法を用いた事例検討で、『本人の最善』についての合意形成の重要性を学ぶことができ、臨床現場で実践したい」という感想がありました。

 臨床看護師として、病院内のケアだけにとどまらず、最期まで尊厳をもって生きる患者を支える地域連携の大切さについて考える良い機会となりました。10月に開催する第4回東部地区支部研修「終末期を支えるACPの基礎と実践②」では、より実践的な講義を集合研修で開催予定です。今回の学びをより深めることができると思いますので、ご興味を持たれた方は是非、参加を検討してください。


                       

東部地区支部研修担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)


令和6年6月14日(金) 
看護師が取り組むせん妄の予防と対策
講師 順天堂江東高齢者医療センター 認知症専門看護師 大久保みすず先生

 

6月14日「看護師が取り組むせん妄の予防と対策」について順天堂江東高齢者医療センターの認知症専門看護師である大久保みすず先生を講師に迎えZOOM研修を行いました。会員、一般参加合わせ43名、東部地区以外からも多数(約3割)参加がありました。

せん妄の基礎知識と患者の不快や苦痛をアセスメントし、適したケアを行うことの大切さを講師の体験談も交えて学ぶことが出来ました。アンケート結果では、超高齢化社会の現在「認知症・せん妄看護」について関心が高いこと、参加者の8割が10年以上の経験年数ということから、経験年数が上がるほど、より患者の立場に立った看護を意識していることが考察できます。また多職種チーム間で情報共有しケアの統一を図ること、家族ケアも大切であることも学びました。即実践に生かせる有意義な研修でした。

東部地区では、明日から臨床で役立つ知識・技術を、参加しやすい研修スタイルで皆様に提供できるよう、地区支部研修を開催していますので、ぜひご参加ください。

 

東部地区支部研修担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)

 


令和5年10月14日(土) 
終末期を支えるACPの実践2~実践編~
講師 東京臨海病院 緩和ケア認定看護師 永井真由美先生

 

東部地区支部では、地域の看護実践能力の向上を目的に、年4回地区支部研修を開催しています。
今年度は、「認知症対応力向上」と「ACPの実践」それぞれについて、オンライン研修と集合研修を組み合わせ、基礎編、実践編の2部構成としました。


10月14日は、東京都看護協会において「終末期を支えるACPの実践2~実践編~」が開催され、多くの看護職にご参加いただきました。
集合研修の特徴を生かし、ワークやディスカッションを取り入れたことで、活発な意見交換がされ、満足度の高い研修となったようです。

[研修終了後アンケート]
・ACPについて基本から学べて、とても分かりやすかった。
・実践の場で生かせる内容でとても参考になった。
・「NURSE」を使ったコミュニケーションスキルなど、知らなかったことを学べ、ぜひ実践してみたいと思った。
・患者・家族と医療者、それぞれの価値観の共有の重要性がよくわかった。

 

基礎編に参加していなくてもわかりやすい内容であり、明日から臨床で使える知識と技術が満載でした。
ご参加いただいた皆様、講師の永井先生、貴重な時間をありがとうございました。

東部地区では来年度も、明日から臨床で役立つ知識・技術を、参加しやすい研修スタイルで皆様に提供できるよう、地区支部研修を開催します。
是非ともご参加ください。

 

東部地区支部教育担当役員
植山誠一


 

令和4年6月11日(土) 
「食べる」を支援する~現場で実践できる嚥下ケア~
講師 三橋聡子先生 順天堂東京江東高齢者医療センターの摂食嚥下認定看護師

 

 

東京都看護協会において、「食べる」を支援する~現場で実践できる嚥下ケア~をテーマに第1回東部地区支部研修を開催しました。
順天堂東京江東高齢者医療センターの摂食嚥下認定看護師である三橋聡子先生をお招きし、嚥下機能の嚥下機能の基礎から、直接訓練・間接訓練の具体的な方法、実際の介入事例など、すぐに臨床で活用できる内容を講義していただきました。

 

講義の中では、感染予防に配慮しながら実際に研修生がビスケットを咀嚼・嚥下して、嚥下のメカニズムについて体験するなど、工夫を凝らした研修で多くの看護職の方が理解を深めることができました。
東部地区支部では地域の看護実践能力の向上を目的に、年4回研修会を開催しています。新人さんからベテランさんまで、ぜひ一度ご参加ください。

 

 

東部地区支部教育担当役員 植山誠一

 


令和3年9月18日(土) 14時~15時
高齢者のスキンテア
講師 小田慈先生 東京臨海病院 皮膚・排泄認定看護師

  

 

9月18日(土)、東京都看護協会において「高齢者のスキンテア」をテーマに、第3回東部地区支部研修を開催しました。東京臨海病院の皮膚・排泄認定看護師である小田慈先生をお招きし、スキンテアの基礎から、保湿の必要性、ケアの実際など、すぐに臨床で活用できる内容を講義していただきました。当日は緊急事態宣言に加え台風14号の影響も気になる中でしたが、多くの看護職の方に参加していただき、満足しておかえりいただくことができました。

 

 

【研修後アンケートより参加者の声】
◇基礎的なことから専門的なこと、他部署との連携など貴重なお話が聞けました。
◇スキンテアの多さと、発生しやすい高齢者への対応を知りたくて参加しました。同僚や他部署の方にも今日の内容を伝え、患者さんに苦痛を与えないようケアに生かしていきたいと思う。
◇翌日から業務に生かせる内容が多くためになりました。

 

 

東部地区支部では、地域の看護実践能力の向上を目的に、年4回研修会を開催しています。臨床で働く方々のニーズや、注目されている事柄に合わせてテーマを設定し、明日から実践できる内容が盛りだくさんの研修と高評価をいただいておりますので、ぜひ一度ご参加ください。

 

東部地区支部教育担当委員 植山誠一