研修開催報告

令和6年10月12日(土) 
終末期を支えるACPの基礎と実践2
講師 日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院 緩和ケア認定看護師 石橋友子先生

 

 第4回 東部地区支部研修報告
 
 10月12日(土)に第4回東部地区研修「終末期を支えるACPの基礎と実践2」を集合研修で開催しました。今回は7月に実施し好評だった「終末期を支えるACPの基礎と実践1」の実践編で、連続してご参加いただいた方も多くいらっしゃいました。

 

 研修では、ACPの具体的な実践方法の中でも重要な「話し合いの導入」と、話し合いに関する「レディネス(準備状態)」について学びました。病状認識を確認したうえで、非侵襲的なコミュニケーションを心がける事、決めることを目的とすることなく、相手の感情に焦点を当て繰り返し対話する事の重要性を理解することが出来ました。研修後半には参加者全員が看護師役・患者役となり、「NURSE」の技法を用いて、ロールプレイ形式でACPの話し合いを実践しました。参加者の意欲が高かったこともあり、時間が足りなくなるほど活発に取り組んでいたのが印象的でした。アンケートでもロールプレイが良かったという感想が多かったことから、集合研修ならではの内容で満足度の高い研修であったと考えます。

 

 今回の研修をもちまして、今年度の東部地区支部研修は終了となりました。今年度も多数の会員の皆様に参加していただきありがとうございました。皆さんにいただいたアンケート結果を踏まえ、来年度も「明日から実践で活用できる研修」を提供できるよう、地区支部一丸となって取り組みます。
 

 

東部地区支部研修担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)


令和6年9月13日(金) 
現場で活かせる褥瘡状態評価の活用~DESIGN-R2020について~
講師 森山記念病院 皮膚・排泄ケア特定認定看護師 萱原菜摘先生

 

 第3回 東部地区支部研修報告
 
 9月13日(金)第3回東部地区支部研修をZOOMで開催しました。今回は森山記念病院より皮膚・排泄ケア特定認定看護師 萱原菜摘先生を講師に迎え「現場で活かせる褥瘡状態評価の活用~DESIGN-R2020について~」をテーマにご講義頂きました。
 DESIGN-R2020より新たに追加された深部損傷褥瘡(DTI)疑い・クリティカルコロナイゼーション(臨界的定着)疑いについて、発生のメカニズムやアセスメント方法を学びました。また、褥瘡の評価方法についても事例を基に再度確認することが出来ました。DESIGN-2020は多職種チームで活動する中で共通した「褥瘡の重症度分類と治癒過程を数量化すること」を目的に作成されたものであることを理解しました。褥瘡回診の場など、多職種で情報を共有し治療計画に生かしていきたいと思いました。まさに現場ですぐに活かせる講義内容でした。

 

東部地区支部研修担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)


令和6年7月12日(金) 
終末期を支えるACPの基礎と実践1
講師 日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院 緩和ケア認定看護師 石橋友子先生

 

 2024年7月12日(金)に第2回東部地区支部研修を開催しました。今回は「終末期を支えるACPの基礎と実践1」をテーマに日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院の緩和ケア認定看護師である石橋友子先生をお招きし、ZOOM研修を開催しました。

 東部地区支部研修史上最多の78名が参加され、超高齢化社会を迎え、地域包括支援システムが推進されている現状において「ACP」に対する関心の高さを改めて感じました。アンケートでは「多職種による臨床倫理4分割法を用いた事例検討で、『本人の最善』についての合意形成の重要性を学ぶことができ、臨床現場で実践したい」という感想がありました。

 臨床看護師として、病院内のケアだけにとどまらず、最期まで尊厳をもって生きる患者を支える地域連携の大切さについて考える良い機会となりました。10月に開催する第4回東部地区支部研修「終末期を支えるACPの基礎と実践②」では、より実践的な講義を集合研修で開催予定です。今回の学びをより深めることができると思いますので、ご興味を持たれた方は是非、参加を検討してください。


                       

東部地区支部研修担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)


令和6年6月14日(金) 
看護師が取り組むせん妄の予防と対策
講師 順天堂江東高齢者医療センター 認知症専門看護師 大久保みすず先生

 

6月14日「看護師が取り組むせん妄の予防と対策」について順天堂江東高齢者医療センターの認知症専門看護師である大久保みすず先生を講師に迎えZOOM研修を行いました。会員、一般参加合わせ43名、東部地区以外からも多数(約3割)参加がありました。

せん妄の基礎知識と患者の不快や苦痛をアセスメントし、適したケアを行うことの大切さを講師の体験談も交えて学ぶことが出来ました。アンケート結果では、超高齢化社会の現在「認知症・せん妄看護」について関心が高いこと、参加者の8割が10年以上の経験年数ということから、経験年数が上がるほど、より患者の立場に立った看護を意識していることが考察できます。また多職種チーム間で情報共有しケアの統一を図ること、家族ケアも大切であることも学びました。即実践に生かせる有意義な研修でした。

東部地区では、明日から臨床で役立つ知識・技術を、参加しやすい研修スタイルで皆様に提供できるよう、地区支部研修を開催していますので、ぜひご参加ください。

 

東部地区支部研修担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)