研修開催報告

令和8年6月19日(金)
認知症患者のリスクマネジメントーその人らしい生活を支える認知症ケアー
講師 医療法人社団福寿会 福寿会病院
   認知症看護認定看護師 石山裕基 先生

 

 

 今年度第1回目の東部地区支部研修(Zoom開催)に、福寿会病院の認知症看護認定看護師である石山裕基先生を講師に迎え、「認知症患者のリスクマネジメント~その人らしい生活を支える認知症ケア~」についてご講義いただきました。

石山裕基 先生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東京都の中でも高齢化率が高い東部地区では、高齢患者への対応や認知症看護は、施設を問わず喫緊の課題となっています。また、今年度の診療報酬改定では、入院基本料通則における身体的拘束最小化の取り組みが強化されました。そのため身体的拘束率をいかに下げるかに注力しがちですが、大切なのは数字だけではなく患者の尊厳を守り続け「ケアの本質」を見失わない組織文化であることを学びました。パーソンセンタードケアの考えのもと、「禁止」ではなく「その人らしさ」を支える工夫こそが身体的拘束最小化につながり、これまでの対応は医療者視点に偏っていなかったか、自らを振り返る機会となりました。研修後のアンケートでも「その人らしさを支えることの大切さに感銘を受け、今後取り組んでいきたい」という感想が多数寄せられました。

 充実した研修の中で特に、「信頼を守ることもリスクマネジメントである」という言葉が印象に残っています。これは、高齢患者・認知症看護に限らず看護の原点であると思います。今回の学びが各施設における「その人らしさ」を支える組織文化の醸成につながることを期待しています。

 

 最後に、認知症の方が創作活動のプロセスを共有することで力を発揮し、スタッフとのコミュニケーションにもつながる取り組みとして制作されたちぎり絵をご紹介いただきました。ぜひ写真をご覧ください。今の時期にぴったりな「アジサイ」の作品に心が温まります。

ちぎり絵「アジサイ」

 

教育担当役員 小関あゆみ(平成立石病院)