まちの保健室開催報告

update 2024.2.27「まちの保健室」第4回

開催日時:令和6年1月29日(月)
場  所:しばさき彩ステーション(調布市)

 

2024年1月29日(月)しばさき彩ステーション(調布市)にて「まちの 保健室」を開催しました。

 

4回目となる今回は、前回と同じように血圧測定、酸素飽和度の測定、ベジチェック、健康相談を行いました。また新しく貧血の目安となるヘモグロビン測定、正しい手洗い方法のチェックを行いました。

 

<ベジチェック>
利用者の方々それぞれ食に対する意識を高くもっている方が多いと感じました。毎日の食事で野菜を沢山食べるように心がけているという声を多く聞くことができ、基準の8.0を超える方も多くいらっしゃいました。野菜は生で食べるより温野菜にした方が食べやすいので、苦手な方も調理方法を工夫できるとよいですね。

 


【ベジチェック測定風景】

 

<ヘモグロビン測定>
ヘモグロビンは不足するとだるさや疲労感などの症状が起こる場合があります。測定では標準範囲内の方も多く、野菜同様に普段の食生活で「鉄」を多く含む食品を意識されていると感じました。測定の結果を利用者の方々で共有し、数値が高かった方に何を食べているのか質問しているなど情報交換されている場面もありました。

 


【ヘモグロビン測定風景】

 

<手洗いチェック>
手に付けた蛍光クレヨンがどのくらい洗えているのか実際に手を洗って頂きました。利用者さん方それぞれで洗い残している部分が違い、自分の洗い方の「癖」を目でみて確認する事が出来たと思います。正しい手洗いは感染予防にもなるので、今回覚えて頂いた方法を自宅での手洗いでも是非実践して頂きたいです。

 


【手洗いチェック風景】

 

<健康相談>
今回は個別相談ではなく利用者さん方全員でテーブルを囲んで行いました。薬の飲み方や、健康診断について、タンパク質の摂取の仕方など相談内容を全員で共有する事で、それぞれどのように工夫されているのか活発な意見交換の場ともなっていました。長寿の方の健康の秘訣をお聞きしたところ「早寝早起き」だそうです。

 


【健康相談風景】

 

利用者さん手作りの金柑茶と柚子シャムです。金柑は丸ごと食べられるので、毛細血管の強化や血圧上昇を抑えるビタミンP、骨粗鬆症予防のカルシウム、動脈硬化予防のビタミンEを効率よく取る事ができるのでとてもよい健康食品です。

 

 

 

今年度の「まちの保健室」は4回で終了です。ご利用ありがとうございました。
機会がありましたら是非また参加をお願いします。

 


 2023.11.15「まちの保健室」第3回

開催日時:令和5年10月23日(月)
場  所:しばさき彩ステーション(調布市)

 

2023年10月23日(月)しばさき彩ステーション(調布市)にて「まちの 保健室」を開催しました。

 

今回はベジチェック、骨粗しょう症の予防、インフルエンザの予防、血圧測定・酸素飽和度の測定、健康相談を行いました。また、電気通信大学の方が、地域における災害活動として、可搬式ソーラパネル(円筒形太陽電池)の研究を行っており、日常生活や災害時に蓄電された電気を使えるようステーションに設置テストを行っていました。

 


【可搬式ソーラーパネル】

 

<ベジチェック>
ベジチェックとは、皮膚のカロテロイド量を測定し、野菜摂取充足度を簡易的に表示できる器械です。利用者の方は女性の方が多く、平均値の8.0を上回る方が多くみられ、食事に気を配られていることが伺えました。

 


【ベジチェック測定風景】

 

<骨粗しょう症・インフルエンザ予防の説明>
骨粗しょう症については、カルシウムの多い食品を紹介し、摂取量を説明しました。利用者の方からも食品についての質問が聞かれ、食事に対して意識の高さが伺えました。
インフルエンザについては、利用者さんの中で、今までインフルエンザに罹患された方が一人もおらず、説明している看護師がみんなで驚く場面もありました。利用者さんは毎年きちんと予防接種を行っており、コロナワクチンとの接種時期などの質問が寄せられました。どの利用者さんもとても熱心に説明を聞かれていました。

 


【インフルエンザ予防】

 

<健康相談について>
利用者さんから、「最近MRIの検査を行って小さな梗塞や血管が細くなっている所が見つかった。医師からは様子をみて大丈夫だと言われたが心配である。急に血管が破裂したりしないか。」などの相談が聞かれました。きちんと医師の指示通り服薬し、血圧のコントロールや脱水予防をするよう説明し、何か手足などにしびれや、動きがおかしくなった時は救急車を呼んで良いことを説明しました。利用者さんからは「話して良かった。安心しました。」との言動が聞かれました。

 


【利用者さま】

 

次回の「まちの保健所」は2024年1月予定です。
「ベジチェック」「ヘモグロビン」「手洗いチェック」を行う予定です。

 


 2023.7.28「まちの保健室」第2回

開催日時:令和5年5月29日(月)
場  所:しばさき彩ステーション(調布市)

2023年5月29日(月)しばさき彩ステーション(調布市)にて「まちの 保健室」を開催しました。

 

今回は血圧測定・酸素飽和度の測定、健康相談、じぶんノート(調布市版エンディングノート)の説明を行いました。当日、至誠会看護専門学校の教員2名が見学にお越しになり、地域における看護職の活動を授業に導入することを検討されているとのことでした。

 

<家庭血圧の結果を共有>
血圧測定では利用者さんが、自宅では収縮期血圧値 が160mmHgであったが、まちの保健室での測定では120mmHgまで下降しており、「朝ちゃんと薬飲んできたのよ」との言葉が聞かれ、薬の効果が出ていることを実感されていました。

 


【血圧の説明】

 


【血圧測定の様子】

 

<エンディングノートにふれる>
じぶんノート(調布市版エンディングノート)については、名前は聞いたことがあるかたはいらっしゃいましたが、詳しく内容を知るかたはいらっしゃいませんでした。内容の説明に入る前に、このノートは決して遺言状という意味合いのものでは無いこと、自分の人生を振り返り、この先やりたいことを書き、考えてもらうものであることを説明しました。また、ご家族にも記入した内容を知ってもらうこと、多くの場合、家族は「本人にはなんとか生きて欲しい」と思っている。そのため家族が本人の考えが分からないと、いざ治療をどうしていくか、本人が選択できないときに(意識がないなど)、悩み、選択した内容を後悔する場合があり、事前に家族にも自分の思いを知ってもらうことが大切であることを説明しました。説明中に、利用者さんから「私は最期、家に帰りたいと思っている」という言葉が聞かれました。他の利用者さんからは「このノートを書いた時には自然な形が良いと思っていても、いざ具合が悪くなった時にやっぱり生きたいと思うかもしれない」と話され、それに対し、「人の心は常に揺れ動くものであるため、撤回しても良いし、日頃から書き直しても良い」ことを説明しました。どの利用者さんもとても熱心に説明を聞かれていました。

 


【エンディングノートの説明】

 


【説明に聞き入る利用者さま】