東京都受託事業 東京都感染対策リーダー養成研修 開催報告

 東京都看護協会では、東京都の委託を受けて、「東京都感染対策リーダー養成研修」を実施しています。研修は、東京都看護協会感染対策委員会が監修し、企画、運営を担当しています。令和5年度は、令和5年10月29日から令和6年1月28日にかけて開催し、都内医療機関に勤務する看護職、薬剤師、臨床検査技師、148名が修了しました。

 研修後のアンケートでは「個人防護具の着脱について根拠を再確認でき、自施設での指導に役立つポイントを学べた」「臨床検査技師として感染対策を任されとても不安だったが、感染対策を一から学ぶことができ、疑問に思っていたことを解決できた」「さまざまな施設の現状や感染対策について意見交換が出来、とても有意義な時間になった」との回答をいただきました。
 30時間余りもの研修を修了し、自施設で感染対策リーダーとしてご活躍されている受講者の方からコメントをいただきました。
 

修了者コメント

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院
看護師 田中一香 様
 
 令和5年度東京都感染対策リーダー養成研修に参加しました。感染対策に関する講義は、基本的知識から応用まで幅広く、専門性の高い内容でした。また、グループワークでは、感染対策におけるリーダーとしての視点で、感染対策に必要な情報収集および分析、メンバーの感染管理行動を促す方法についてディスカッションしました。さらに、アクションプランの共有では、他施設の参加者と感染リンクナースの活動について意見交換できました。
 現在は、感染リンクナースとして、ICNと連携しながら病棟全体で感染対策を強化できるような体制づくりに努めています。また、スタッフが適切に手指衛生や個人防護具を着脱できるように取り組んでいます。本研修を受講し、専門的な視点で感染対策を考えられるようになり、修得した知識や技術を自施設にも還元できるように日々励んでいきたいと思います。


 

感染対策委員からのコメント 

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院
院内感染管理室/感染管理認定看護師 堀井久美 様

 

 田中さんは所属病棟の感染係として一昨年活動しており、感染対策に興味を持ち今回この研修に参加されました。今年度からは所属病棟の感染リンクナースとして中心的役割を担い、病棟スタッフの指導など研修での学びを活かし日々感染対策に力を注いでくれています。病棟内での感染対策に関する問題点改善にも積極的に取り組んでおり、今後の活躍に期待しています。

 

令和6年度もさらに充実したプログラムで開催される予定です。
感染対策の強化・向上にぜひこの研修をご活用ください。

 

令和6年度 東京都感染対策リーダー養成研修

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