東京都受託事業「東京都感染対策リーダー養成研修」を実施しました

研修について

 東京都看護協会では、東京都の委託を受けて、「東京都感染対策リーダー養成研修」を実施しています。
この研修は、都内医療機関及び医療提供施設等で従事する医療職(看護師、薬剤師、臨床検査技師等)に感染症並びに感染対策に必要な知識及び技術を修得させるための研修を実施し、指導的役割を担う感染対策リーダーを養成することで、感染対策の全体的な底上げを図ることを目的としています。

 研修は、東京都看護協会感染対策委員会が監修し、企画、運営を担当しています。令和4年度は、令和4年12月4日から令和5年2月20日にかけて開催し、都内医療機関に勤務する看護職、薬剤師・臨床検査技師、177名の方が修了しました。

 新型コロナウイルス感染症下のため、オンライン研修・集合研修・オンデマンド研修の複合型で開催。講義内容は感染管理の概論・各論、標準予防策、部門別感染対策、アウトブレイク時と平時の施設の危機管理、スタッフ教育等、実践に役立つ内容となりました。
 全30時間に及ぶ研修を修了し、自施設で感染対策リーダーとしてご活躍されている受講者の方と感染対策委員の方からコメントをいただきました。

 

 
【研修修了者に贈呈されるバッジ】

 

受講者コメント

日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院
主任 日下 沙紀 様

令和4年度東京都感染対策リーダー養成研修に参加しました。
当時は、院内の感染対策チームには所属しておらず、主任看護師として基本的な感染対策の知識を身につけ、各看護単位の感染対策の質向上を目指すことを目的に参加しました。
東京臨海病院では第1波より新型コロナウイルス感染症患者を受け入れていましたが、第2~6波で情報量が膨大になるにつれて各部署での取り組みに差が生じている事を課題と感じていました。施設の感染対策の現状については研修参加を機に知った内容も多かったですが、オンデマンド講義では基本的な感染対策の知識から専門性の高いものまであり、すぐに実践に活かせる内容も多く安心して受講することができました。
また、グループワークでは各々の施設の課題や取り組みについて共有しました。他施設の方と検討することで、幅広い視点から解決策を考えられ非常によい機会となりました。
今後は学んだ知識を活かし、環境作りとスタッフの育成に励んでいきたいと思います。

 

東京都看護協会 感染対策委員会 委員コメント

日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院
感染予防対策室/感染管理認定看護師 長井直人 様

研修を修了した日下さんは、4月から所属施設の感染対策委員として院内感染対策の推進に活躍されています。また、同時期にICUから呼吸器感染症患者も多い呼吸器内科に異動され、ロールモデルとして感染対策を実践し、部署内で感染対策の中心的な役割を担っており、頼もしく思っています。

 東京都看護協会 感染対策委員会では、令和5年度もさらに充実したプログラムで開催いたします。
感染対策の強化・向上にぜひこの研修をご活用ください。

 

【令和4年度概要】

令和4年度東京都受託事業「東京都感染対策リーダー養成研修」

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