先日、危機管理室では会館地下にある備蓄倉庫の棚卸作業を実施しました。
毛布、水、トイレなど備蓄品の点検後、自宅の備蓄について振り返りましたところ、ペットの災害対策が十分でないことに気づきました。我が家では、1歳5か月になるトイプードルを飼っています。飼い主としては、まだまだ勉強不足・経験不足で、試行錯誤の毎日です。
そこで、今回、ペットと災害対策について環境省や東京都・自治体の取り組みについて調べてみました。環境省では、東日本大震災での経験から、自宅等から避難する必要があるときは、飼い主の自己責任の下でペットを連れて避難する「同行避難」を推奨しています。
●同行避難とは??
東京都福祉保健局のホームページには次のような説明がありました。
「同行避難とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難所まで安全に避難することです。避難所において人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません。それぞれの避難所のルールに従ってください。」
出典:東京都福祉保健局:同行避難』するために・・・日ごろからの備えが大切です.
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/aigo/bousai/doukou-hinan.html
●同行避難できる避難所は決まっているのだろうか??
次に、自分が住んでいる大田区で指定されている避難場所は、ペットとの同行避難が可能かどうか、また区での取り組みについて確認しました。
ペットとの同行避難 |
91か所すべての避難所で可能 |
ガイドライン |
あり 大田区ペットの災害対策ガイドライン |
同行避難が可能なペット |
ガイドラインでは、犬や猫などの小動物が対象 人に危害を与える大型動物や危険動物(トラ、ニホンザル、ワニ、マムシ等)、温度調整等特別な管理が必要な動物は受け入れ不可 |
ケージ等の備蓄 |
備蓄なし ペットの飼育管理に必要な資材(ケージ等)と当面の食糧は、飼い主がそれぞれ持ち寄る。 |
ペットの管理場所 |
可能な限り屋内 |
関係団体との連携 |
平成19年 東京都獣医師会大田区支部(以下 獣医師会)との協定締結 |
負傷動物の診察 |
支部会員動物病院内に負傷動物救護所の設置 |
同行避難の防災訓練 |
平成26年から大田区総合防災訓練にて実施 |
大田区では、ガイドラインのほか、下記の資料もありました。
・避難所におけるペット対応マニュアル
・ペットのための災害対策リーフレット
・ペットを飼っていない皆様へ(ペット同行避難への受け入れ理解のお願い)
出典:大田区ホームページ:
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/hinanjyo/pet.html
●まとめ 飼い主として平時から備えておきたいこと
✤同行避難にも対応できる、しつけ。「まて」「おすわり」など
✤自分の区市町村について同行避難が可能か確認。
✤避難所までの避難経路の確認。
✤ガイドライン・パンフレットなどの確認。
✤避難所以外での親戚・友人間での緊急時の預け先の検討。
✤防災手帳の作成。
✤防災用品の用意。
〇フード&水(最低3日分 できれば5日分)
〇常備薬、療法食
〇食器
〇トイレ用品(トイレシート、猫砂、新聞紙等)
〇健康記録・ペット情報を記したノートなど
〇写真
〇首輪、リード
〇ケージ・キャリーバッグ
〇その他 ガムテープ、おもちゃ等必要なもの
ペットを飼っているみなさま ご自分が住んでいる地域で指定されている避難場所を今一度確認して、大事なペットとの避難計画を考えておきましょう。
危機管理係 菊地美貴