「自由に観光ができる日を願い」

 全世界が「新型コロナへの対応」という同じ話題に注目して約2年。旅行や飲み会、運動会の開催など、今まで当たり前のようにしてきた人々の活動を制限しなければならない状況となった。私はこの2年、都内外におけるコロナ対応に関わらせてもらった。最近では今年1月に、第6波の対応に苦慮していた沖縄県那覇市の宿泊療養施設の支援に入った。

 この派遣が私の人生初の沖縄県上陸だった。私が知る国際通りの映像と実際に見る光景は全く違い、殆どの店がシャッターを下ろし、観光客はほぼ歩いておらず閑散としていた。応援ナースとして飲食店での食事などは自主制限したが、人が少ない場所ならば少し気分転換を、と思い「首里城」に行ってみた。予想通り閑散としており、私が訪れた2時間の間に見た観光客は10人程度であった。ご存じの通り、首里城は2019年に火災にあい多くの建造物が灰となってしまった。

 私は歴史が苦手で、首里城の歴史を良く知らない。しかし今回訪問してみると、「復興を見せる観光」として復興工事の過程を公開しており、その中で歴史を少し知ることが出来た。

 首里城は1429年から450年間存在した琉球王国の王宮兼、行政機関として機能していた。1879年に沖縄県が誕生した後も日本軍の軍営や学校に利用され、戦争を乗り越えて世界遺産に登録された建物だ。その間、城の創建を続け、数回の火災による焼失と復元を繰り返している。城のある公園が一般公開されたのは1992年。実は結構最近のことだったことを知った。

 復元が完全に完成したのが2019年1月。かつての美しい姿を取り戻した。そして同年10月31日に火災にあったのだ。そしてコロナ…。城の職員さんが「本当に悲しかった」と言っていた。しかし今、復興に全力で取り組んでいる。

 自由に旅行ができ、多くの観光客が戻ることを願い、そして私も次は観光で沖縄に来たいと思った訪問だった。

危機管理室 上原