「2020東京オリ・パラ競技大会から1か月」

日頃、東京都看護協会のホームページをご覧下さり、当会の活動にご支援を賜り御礼申上げます。コロナ禍のなかで、開催された2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会が閉幕して1か月が経過しました。もう一か月、まだ一か月・・社会的にも協会としても激動の3か月でした。新型コロナウイルス感染者患者数が国内2万人越えの日々、コロナ陽性患者の自宅での死亡、ワクチン接種の対応、潜在看護師の教育支援、そしてオリ・パラ支援活動等、本当に一気に同時に重なりながら会員・職員の皆さんの協力や支援を受けて乗り越えることができ感謝でいっぱいです。思い返せば昨年の3月に史上初のオリ・パラの延期が決まり、開幕直前まで、世界中から様々な意見があり、コロナ禍のなかで何故開くのかという世論も多く、開催後も国内では、反対の活動に心を痛めながら、成り行きを見守っていました。東京の医療逼迫状況では、病院、診療所、地域で働く看護職はコロナ対応が最優先です。出したくてもオリ・パラ支援に出す余裕など全くありませんでした。予定していた語学研修修了者のボランティア登録した看護職もほとんどが現場から離れられない状況で辞退が続き見通せない状況のようでした。そのため、当会にも開催直前に協力依頼があり、知り合いの看護師・教員、潜在看護師、他県からの応援、関連学会の看護職等に連絡し、オリ・パラ支援の希望者を募り、日程調整、事務局との連絡等様々な制約のなかどうにか切り抜けた次第です。

競技大会での支援内容は主に練習場・競技場・選手村そして報道関係者の医務室等の支援でした。勤務形態は日勤、夜勤、変則勤務で、その日に集まった医師、理学療法士、看護師、薬剤師、事務とチームを組んでけがや診療補助、ケア、説明等を実施。人員が間に合わない日は、当協会の役員・職員も自分の業務の空き時間を作り、休暇を返上し支援に行きました。計画が計画通りに進まないことや予定通りの人が配置できない等「現場は災害時と似ています」との率直な意見に納得しました。本当に看護職は現場に立つと、臨機応変に相手の困ったことに対応し、言葉が通じなくともそれぞれの状況を収められるマネジメント能力の高さは、素晴らしいと感心しました。そして参加したすべての看護職はとても貴重な経験であったとプラスに捉えてくれたことで安堵しました。

オリンピックの開会式では、看護職を代表して最初のクラスター発生で苦慮し、その後クラスター病院に応援派遣をした北川看護部長さんが聖火の最終ランナーとして長島名誉監督に繋がれました。

そして私もパラリンピックの閉会式で国旗ベアラーとして締めくくることができました。私自身、白衣姿で人前に出ることは約10年振りでした。

しかし白衣着用はやはり身の引き締まる思いで、これまでの関わった5年間の歳月を振り返ることができました。

今回、予定していた医務室支援に参加できなかった会員の皆様や、連絡や日程が合わずに志半ばであきらめざるを得なかったボランティア登録の皆様方には衷心よりお詫び申し上げる次第です。今回の参加した皆様のグロバールな体験を当協会の国際的な文化のレガシーとして継続できるように現在検討中です、皆様からのご意見もお待ちしています。

会長 山元惠子