コロナ禍でも「薬剤耐性(AMR)対策」

 コロナ禍でも忘れてはならない感染対策があります。それは、抗菌薬・抗生物質の使い過ぎで、これらの薬が効かなくなる薬剤耐性対策です。

 薬剤耐性菌により、世界中で毎年70万人が亡くなっています。その数は、2050年には1000万人に達し、がんよりも死亡者数が多くなるとが予測されています。

 抗菌薬は、「細菌」が原因となる病気の薬であり、ウイルスが原因となる風邪、インフルエンザには効果がありません。余っている抗菌薬を服用することで、思わぬ副作用(下痢・嘔吐・発疹など)を招くこともあります。更に、必要のない抗菌薬の服用により、薬剤耐性菌の増加につながります。

 私の子供が1歳のころ、風邪をひき処方された抗菌薬が原因で、血混じりの下痢をしたことがあります。食中毒による下血ではなかったことから、抗菌薬の副作用であることが分かりました。それからというもの、抗菌薬を処方された場合は、その必要性についてよく吟味します。

 日本では、毎年11月を薬剤耐性(AMR)対策推進月間としています。コロナの感染対策だけでなく、AMRについても考えてみる機会にしませんか。

 

危機管理室 浅野恵子

参考資料

◆AMR Clinical Reference Center 厚生労働省委託事業:かしこく治して、明日につなぐ~抗菌薬を上手に使ってAMR対策~ http://amr.ncgm.go.jp/【2021年9月6日閲覧】

◆国立研究開発法人 国立国際医療研究センター AMRセンター

http://amrcrc.ncgm.go.jp/【2021年9月6日閲覧】