インド旅行

 コロナ渦であり子育て中で、海外旅行に行けないので、以前行ったインド旅行の思い出を記したいと思います。

 20歳の時初めてインドに行きました。友達に誘われて気軽に行った個人旅行でした。「インドに行くと世界観が変わる」とよく耳にしますがまさにその通りです。生まれて始めて交通事故にあい、詐欺にあい、誘拐されそうになりました。

 ニューデリーから、アグラへ車で向かう最中のことでした。車が牛にぶつかって車体がへこみ、私はおもいきり前の座席に頭をぶつけて鼻血も止まりませんでした。インドは、ヒンドゥー教徒が多く、牛を大切にする国なので、車道に牛が溢れています。車はそれを避ける形で運行します。運転手は私に「大丈夫だよ。」と言い、ぶつかった牛の心配をしていました。

 アグラにあるタージマハールは息をのむほど美しく感動しました。ぼんやり眺めていると2人の警官のような服装をした人が近づいてきて、「ここは外国人を狙う悪い人がたくさんいるから騙されないでね。」と教えてくれました。写真を撮ってくれるというので、お願いすると、「7000ルピー(1万円)。」と言いました。悔しかったけれど怖かったので、1万円お支払いしました。「悪い人がたくさんいるよ。」と再び言い去っていきました。

 ムンバイへ向かう駅で道に迷っていたら、行先が一緒だという女性がいて、親切に道案内してくれ、仲良くなりました。途中、「よかったら食事しませんか?」と誘われ、親切かつ女性だったこともあり、怪しげな建物でしたが警戒心なく入ろうとしていました。すると5人くらいの武装警官に囲まれ、その女性を拘束し始めました。その女性は人身売買に従事する業者だったのです。「誘拐しようとしたのがアジア人だから目立って逮捕することができた。」とのことでした。人身売買なんて映画の世界でしかなかった私には衝撃的な出来事でした。

 たった2週間で日本では味わったことのない体験をたくさんしました。今となっては一生の思い出です。

千駄木訪問看護ステーション 船戸絢美