まさかこんな日が来るとは想像もしていなかったコロナ禍の現在

 訪問看護の利用者様からは「コロナ禍を嘆くよりも日々を今一度丁寧に過ごしてみると小さいことに気づくことや、疑問に思ったことを探求してみようと思う楽しさが芽生えるものよ」とお知恵を頂きました。

 ある利用者様は、ご近所を散歩しながら、いろいろなお花に出会うことを楽しみにされているそうです。初夏の住宅街に「団十郎朝顔」を見つけたわと嬉しそうに携帯で撮った写真を見せてくれました。団十郎朝顔は茶色のお花を咲かせる品種で歌舞伎役者の市川団十郎さんの朝顔だそうです。初めて知った団十郎朝顔の本物を見てみたくなりました。

 その他にも普段何気なく散歩をしている坂道には名前があり、由来を調べてみるとその土地のことがよくわかり楽しく散歩ができると言います。

 「皀角坂(さいかち坂)」を歩いてきたよと私は知らなかったサイカチの木の写真を見せてくれたり千駄木の「狸坂」を降りてきたよ。狸には会わなかったけれど、狸の方が先に住んでいたのだから、狸が出てきたら仲良くさせてもらおうなどと笑って話をしてくれます。

 普段の散歩コースにも丁寧に散策してみるとたくさんのはじめてに出会えることを知りました。

 またある利用者様は、日々の生活の中で素敵だなと思った言葉に出会った時、メモに残しのちのちゆっくりそのメモを読むことが楽しいと言います。みせてくれたメモには「人生の終わりに人はどんなことを思うのだろうか。健康を大切にしなかったこと・自分のやりたいことをやらなかったこと・他人に優しくしなかったこと・愛する人にありがとうと言えなかったこと・元気なうちに「ありがとう」と言おうと書かれていました。

 私もたくさんありがとうと言っていこうと思いながら、なんだかほっこりさせて頂く今日このごろです。

千駄木訪問看護ステーション 看護師 山田