就任1年後の空中庭を眺めながら、新型コロナに思うこと

 昨年4月に就社し、もう1年を経過しました。窓から見える風景は、空中庭の草木の成長で、周囲の多くのビルもかすかに見えるほどとなっています。

 自然の力は草木を勢いよく成長させる一方で、新たなウイルスも発生させ、一瞬にして世界中の人々の生活を苦渋に変えました。

 豪華客船ダイヤモンドプリンセンス号の船内感染を発端とした、今年1月からの突然の新型コロナウイルスの感染拡大で、職場は8割の在宅勤務が目標となり、生活スタイルも仕事の進め方も大きく変化しました。

 これまで在宅で仕事をすることを常態としたことがなかったため、在宅で可能な仕事を考えることから始まり、事業の見直しの検討も実施しました。

 東京では4月7日に緊急事態宣言が発出され、5月25日に解除となり、急激な感染拡大も治まりつつあるなか、これからは第二波の心配をするようになってきました。

 いまだ感染の恐れが続いていますが、これまでの日々をふりかえると、悪いことばかりのようですがよかったと思われることもいくつかあります。

 仕事では、東京都ナースバンクとして、まさに新型コロナウイルスと闘う第一線で働く医療機関等の看護職不足を補うためや保健所での健康相談、ホテル収容者の看護、PCR検査介助等の就業支援ができたことは、医療崩壊を防ぐためにもナースプラザの使命として貢献できたことと思っております。

 個人生活の面では、家にステイする時間が長くなったため、家族との過ごす時間が多くなりコミュニケーションが増え、また子供や孫と会う機会も多くなったこと。職場への通勤時間を趣味に活用できたことでしょうか。

 日本だけでなく、世界の人々が新型コロナウイルスと闘うという同じ目的のために様々な行動をとり一体感が醸成されてきたこともよい面ではないでしょうか。

 危機的な状況のなかでも少しでも良い面をさがし、この事態を乗り切っていきたいと窓から見える空中庭を眺めながら思う日々です。

東京都ナースプラザ次長  七 井   弘