平成31年度 第53回 看護研究学会

 令和2年1月18日(土)に「平成31年度第53回 看護研究学会」が西新宿の東京都看護協会新会館にて開催されました。参加者は出展業者の方を含め545名で、多くの方にご来館いただきました。

 各テーマに分かれた口演発表がⅠ~Ⅸの9群と示説発表がⅩ,Ⅺの2群行われ、日常の看護実践の中で考え調べ追及したことを発表されていました。

 その中で、今年初めての試みとして、各群の座長が『発表力が高かった』発表者を選出し11名の方が奨励賞を受賞され、閉会式で山元会長から表彰状を授与しました。

 そして、シンポジウムは「多様性と看護について語ろう」というテーマでシンポジスト3名の講演と質疑応答・討論が行われました。

 

 また、認定NPO法人ウイメンズアクションネットワーク理事長の上野千鶴子先生には「しなやかな未来へ向けて」~多様性の中で看護に期待されること~というテーマで、特別講演をしていただきました。

 先生はケアの研究をされており、国籍や文化だけではなく認知症、障がい者、おひとり様などの多様性の中で求められる人材は、看護職の専門スキルだけではなく医療保険・介護保険・場合によっては生活保護を含む様々な社会的制度の知識をもったトータルヘルスプランナーであり、『最後まで自分らしく(死の個人化)』がキーワードとなっている現在、そういった人材育成を行っていく必要があるとお話ししてくださいました。

 

 ランチョンセミナーでは日本初の片腕義手の看護師で北京・ロンドンパラリンピック水泳日本代表にもなられた伊藤真波さんの講演でした。

 20歳で実習先にバイクで向かっていた際に、右腕を切断するほどの大きな事故にあってしまいます。ご両親の力強い支えや看護学校の先生から『あなたはがここで逃げないと決めてくれたら、私達はあなたを学校で待っています。』という言葉を受け、看護師専用の義手を作る条件で看護師になる夢を叶えることができました。水泳でパラリンピックにも出場し、講演の最後には中島みゆきさんの『糸』をバイオリン演奏するなど、ご本人の努力はもちろんのことですが、常に周りの人への感謝の気持ちを持って生活をしているという伊藤真波さんは本当に素敵でした。

 

 私は事務職なので看護職の実際に行われている仕事内容はわからないのですが、看護師の皆様が患者さんの意思を尊重し、またその家族に寄り添いながら看護業務を実践されていると研究学会を通して強く感じました。

 また、看護職は人に感謝される素晴らしい職業であり、時には激務となる中、医療の進歩とともに常に勉強をされている皆様を尊敬するとともに、東京都看護協会の職員として応援していきたいと思っております。

 今年の看護研究学会に参加された方はもちろんのこと、参加されなかった方は来年の看護研究学会にぜひご参加ください。

 東京都看護協会は質の高い看護を実践できるよう様々な研修を開催しており、また皆様の活動の場の拡大にも取り組んでおります。

 まだ、東京都看護協会の会員になられていない方はぜひとも会員になられ、我々職員とともに活動してまいりましょう。

事業部会員係  藤 咲 陵 子

特別講演の模様
伊藤真波さんのバイオリン演奏