「熊野の洗礼」

 お天気の良い日、ナースバンク立川の職場の窓から、富士山がその美しい姿を見せてくれます。

 今でこそ、四季折々の装いとともに静かに美しく雄大な姿を見せてくれていますが、富士山が噴火していた昔、そのあまりにも激しく噴き上げる火炎に、当時の人々は怒る神の姿を重ねていたといわれます。

 普段、無宗教で信仰心はないと思っていても、富士山をみると思わず手を合わせたくなる・・・なんてこと皆さんにもありませんか。太陽が沈んでいく時の富士山もまた絶景です。土、木、水、風、日の光など自然の中に憩いを見出し、心が癒されるという贅沢な瞬間を味わえるのは嬉しいことですね。

 

 昨年、念願だった熊野詣でにトライする機会を得ました。登山の経験のないまま、熊野古道トレッキングに挑戦。初心者向けのルートでおよそ7kmの道のりを4時間で克服するコースを計画しました。どこを通ってどう歩くか・・・。計画しているだけでワクワクドキドキ。遠い熊野の地を思い浮かべながら、しっかりとした計画をたて、万全の体調で臨める様に事前の準備をしました。

 昨年10月のある日、思い出してください。そうです。記録的な大雨が降った時期です。皆様もう気づかれたかも知れませんが、熊野古道への道はことのほか遠かったのです。

 現地まではいけたのですが、大雨の影響で道路が寸断され、予定していた交通機関もストップし、そこから身動きが取れなくなり、何とか帰らなくては・・・と、いろいろなバスを乗り継ぎながらようやく帰宅しました。危うく帰宅難民になるところでした。当然のことながら、メインに計画していた熊野古道トレッキングと一番行きたかった熊野那智大社の参拝は、泣く泣く断念しました。

 我が家ではこの出来事を「熊野の洗礼」と呼んでいます。

 「あきらめなければ何でも出来る。」をモットーに、今年の目標は「熊野リベンジ!」。年末年始で大きくなってしまった身体に焦りを感じながら、体力作りから頑張ります。

ナースバンク立川  安藤 真美