第118回 2019年3月4日 美術館雑考

三寒四温を繰り返しながら、雨水から啓蟄へと季節は少しずつ春に向かっています。

2月下旬の週末、上野の国立博物館を訪れました。お目当ては「顔真卿―王羲之を超えた名筆―」です。

開場15分前に到着したところ、すでに長蛇の列でしたが、ほころび始めた庭園の梅の花を眺めながら待つこと30分。無事入場できました。

鑑賞にも時間がかかりましたが、顔真卿をはじめとする唐代の書家を中心とした珠玉の作品揃いで見応えのある展示内容でした。

美術館には比較的よく出かけますが、芸術や歴史に特に詳しいわけではありません。ただいつも思うのは、こうして眼福にあずかることができるのはとても有り難いことだということです。

例えば今回の展覧会が実現したのは、先人がある書の価値を認め、何世紀、何十世紀にも渡ってそれを守り、現代につないできたからです。

断捨離も大切ですが、守り、つないでいくことも同じくらい大切です。

美術館は私にそのことを思い出させてくれる貴重な場所です。

教育部図書係 高井
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