第101回 2018年10月29日 「なつかしい昭和からこんにちは」

 平成もあと半年余りとなりました。年号が変わると、昭和はずいぶん遠いことのようにいわれることと思います。でも私にとって昭和はいつも身近に感じられるものです。それは、7年前になくなった昭和一桁生まれの母のことを思い出すキーワードだからです。

 その母が遺したものの中に「ナイチンゲール誓詞」がありました。

 青インクで手書し、手帳からそこだけ切り取って持っていたようです。

 生前、岡山で看護学校に入ったが結核に罹り、やめたという話は聞いていましたが、50年以上前の話です。これを見た時には驚きました。

 図書室で調べたところ、昭和23年にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の肝いりで看護教育のモデルスクールが東京と岡山に開設され、そのうちの1校、国立岡山病院附属模範高等看護学院のようです。

 戦争で人生が変わった19歳の時に「ナイチンゲール誓詞」に何を思ったのか、生前、母に聞くことはありませんでした。しかし、『悪しき薬を用いることなく』と『われは人に漏らさざるべし』という言葉を私に対して諳んじてくれたことを記憶しています。

 また、「ナイチンゲール誓詞」を50年以上持ち続けたということで、母がその時受けた影響の大きさが想像に難くありません。

 そのようなことから、今度、ロンドンに行く機会があったら、ぜひフローレンス・ナイチンゲール博物館とフローレンス・ナイチンゲール看護師助産師学校のキャンパス、そしてセント・トーマス病院を訪れたいと思っています。

総務課庶務係 草野孝子
No101_01.png No101_02.png
上左:「入学式には揃いの紺のブレザーで出席」と書いてあるので、この写真はその前のものと思われる。中央がカールソン女史か
上右:「6か月後の戴帽式で授けられた珍しい角帽姿の友人と思われる方(昭和24年6月12日寫す岡山医科大学附属厚生女学部甲種一年の裏書)」

pagetop