第38回 2017年8月14日 『訪問看護への誘(いざな)い』

今回は東京都看護協会が運営する千駄木訪問看護ステーションからのメッセージです!

20年以上にわたり「千駄木訪問看護ステーション」と「城北訪問看護ステーション」はそれぞれ活動してまいりましたが、この6月に2つのステーションを統合しました。
「千駄木訪問看護ステーション」と「千駄木訪問看護ステーション城北事業所」として、今後も日々進化していきたいと思います。

ところで、これを読んで下さっている看護師の皆様!訪問看護に興味があるけれど、もう少し経験を積んだら・・・、と先延ばしにしてはいませんか。

私もかつて、訪問看護はベテランのナースがするものと思い込んでいました。そんな私が訪問看護の世界に入ったきっかけは難民キャンプでの経験です。病院を辞め、短い期間でしたがヨルダンの難民キャンプの診療所で働きました。診療所はテントで、当然ですが、医療の設備や環境は十分ではなく、日本に比べれば「何もない」も同然でした。しかし、そこで医師がこんな話をしました。

「医者は診断をし、治療するのが仕事だから、ここではあまり仕事ができない。でも看護師はいいよね、何もなくても看護はできるでしょ。」

この言葉に、私は我に返る思いがするとともに、「看護ってなんだっけ...」と看護の原点にも返らされました。難民キャンプで出会った看護師に誘われ、帰国後、訪問看護ステーションで働き始めました。在宅でも(もちろん住居環境は様々ですが)「何もない」中での看護という状況には共通するものがあります。
訪問看護では、病気や障害を持ちながらも、どうすれば自宅でその人らしく生きられるのかを、何もないところから共に考えていきます。そうすると、そこには積み重ねてきた暮らしがあり、受け継がれた人生があり、一人一人の利用者様との出会いに学ぶべきことが多くあることに気付きます。それが自分自身の成長へと繋がっていくのです。


さあ、訪問看護の世界に一歩、踏み出してみませんか。皆様のその勇気ある一歩をお待ちしております!

千駄木訪問看護ステーション

竹内 里絵子 

神楽坂ウィークリー8月13日号.png

 

 

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